悩んだとき、行き詰ったときに、ぜひ、お読みくださいませ。
毎年、このくらいの時期になりますと、
「勉強が進まず焦っています。どうすればいいですか?」
「不安ばかりで勉強が進みません。何をすればいいですか?」
といったお声をいただくことが多くなります。
そうですね、試験日までの日にちを考えて、急に不安になってしまう気持ちもよくわかります。
でも、「不安」に思ったり、「焦る」自分を責める必要はありません。
ふっ、とした時に不安になったり、なんだか急に焦る気持ちになってしまう、ということは誰にでもあることです。
大切なのは、そのような気持ちになった時に「どう切り替えるのか?」という意識です。
不安や焦る気持ちに ならない方法 を考えるのではなく、そうなったときに 「どう切り替えるか?」 という意識を持っておきましょう。
また、自分の気持ちを「誰か」や、「何か」に切り替えてもらえるのを待っているのではなく、自分でコントロールするにはどうしたらいいのか?という積極的な意識を持つようにしてみましょう。
ここで、ズバリ、不安や焦りを根本的に解消する、一番の方法は何だと思いますか?
不安や焦りを解消できる、一番の方法は、「勉強すること」 です。
皆さんも、そのことには気付いておられますね。
そうです。勉強しないで、合格する方法はありません。
しかしながら、その「勉強する」ということが中々できない場合、以下のような工夫や努力をして、勉強できるように切り替えていきましょう。
「環境の力」を使う
環境を変えて勉強してみましょう。
・いつもより30分早く起きて、朝の静かな時間に勉強する環境を作る。
・いつもより30分早く家を出て、仕事の前にファミレスや、カフェに寄る。など
環境によって、人の気分や、やる気を高めることができます。
ぜひ、試してみてください。
「やる気」がないことを責めない!
「やる気」がなくても勉強はできることを知っておく。
やる気にあふれて勉強することは素晴らしいですが、試験勉強は長丁場です。
誰でも、やる気があるときばかり、ではありません。
実は、「やる気」は、なくても勉強できます。
もう少し厳密に言うと、はじめはやる気がなくても、勉強はできる、のです。
実は、「やる気」というのは、行動しないと湧いてきません。
じっと考えていても湧いてこないのです。
脳には、側坐核(そくざかく)という、「やる気」を生み出す部分があるのですが、この側坐核が活発に働くためには、ある程度の刺激が必要だといわれています。
つまり、やる気がなくても行動をしてしまえば、やる気がだんだん出てくるというわけです。
・1ページだけでもいいので、テキストを読んでみる
・1問でもいいので、問題を解いてみる
「やる気が出ないと勉強できない」 という思い込みは今すぐ捨てて、イヤイヤでも、まず一歩行動してみる努力をしましょう。
次に、この限られた時間の中で、効率よく勉強するにはどうしたらいいか?を考えていきましょう。
勉強時間の作り方を見直してみましょう。
1日の中で細切れに時間を取って、勉強することをおススメします。
早朝や通勤時間、昼休み時間等、細切れに時間を取る。
平日忙しい場合は、休日で帳尻りを合わせるようにしましょう。
また、1日のうちで浪費している時間がないかチェックして、それを勉強時間に回すように、考えるクセをつけましょう。
例えば、平日、家でテレビを1時間、休日(2日)3時間観ていたとします。
この場合、1週間で11時間、1カ月で約50時間、テレビを観て、時間を浪費していることになります。
50時間と言いますと、丸2日分以上の時間です。
このように少しの時間の積み重ねでも、大きな時間になり、この時間を勉強に回せば、相当のことができます。
このように客観的に自分の時間を把握することで、少しの時間でも無駄にせず、勉強に向けることができるようになります。
早速、今日から時間の使い方を見直してみてくださいね。
今のあなたの実力を知っておきましょう
また、過去問題など、問題を解くことで、自分の今の実力と、合格ラインに達するための実力との「差」をしっかり確認しておくことが必要です。
合格ラインを100パーセントとしたら、あなたの今の実力は何パーセントですか?
もし、50パーセントなら、あと、50パーセントの力をつければ、合格になります。
このように、合格する上での自分の立ち位置を、客観的に確認しましょう。
その作業が終わったら、今度は、知識の習得・理解に力を入れます。
いわゆる知識をインプットする作業を行います。
あなたの苦手な項目等があれば、その苦手な箇所を克服する(弱点補強)ことに力を注いでいきましょう。
このように、自分は今、どの目的で勉強しているのか?と意識しながら勉強することで、試験までにやるべき自分の課題が明確になります。
やることが明確になっていないと、人は不安が大きくなるものです。
やるべきことが見えてくると、不安よりも、やるべき目の前のことに集中できるようになります。
問題を解く、自分の現状を知る、苦手な部分を補強するためにインプットをする、問題を解く・・・・
このような繰り返しで、試験本番当日までに目指す目標と、それに対する現状を明確にし、そのギャップを埋めるよう意識して勉強するようにしましょう。
こうすることで、昨日の自分と比べて、昨日よりも成長している自分を実感することができるでしょう。
また、テキスト、参考書、問題集等は、これと決めた1冊を信じて使い込んでください。
このことは、かなり重要です。
1つの問題集等をやり終えないうちに、新しい本を買ってきてやり始める人がいますが、これは、勉強に集中できていない人の典型的パターンです。
やる気がなかったり、今やっている本の勉強から逃げ出したくなると、新しい本を買ってしまったりします。これは、私の経験です。
もし、使っているテキスト等に書いていないような知識・情報を仕入れた場合は、使っているテキスト等の空いているスペースに書き込んでいきましょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
その他の学習方法も参考にしてくださいませ。